引かれた線のこと
雨が降っている。
通りには水の路ができる。流れゆくものがある。
全ては高いところから低いところへと還る。引力は辿った道を再び示している。
引かれた線は地上に浮かび上がる。その上に僕らは暮らしている。
幾重にも引かれた線と線の交わるところ。本当は線を踏んではならない。避けて暮らさねば。
その線は地表を潜り、やがて地面を通り越し、
その先を目指している。世界には裏側へと繋がっている道がある。
人類はその入口にいつだって立ってきた。いや少し前の時代までのことかもしれない。
それで果たしてよいのか。雨が降っている。
僕は旅の準備をしている。
今日も歩く支度をしている。水路を踏まないように。
流れを留めないように。
つい、散文を書いてみた。
雨続きだが、人によく会っていたからかもしれない。
書き留めておきたいことがあったのだ。
ここ数日色んな場所でお茶をしながら風景を眺めては
家に戻って旅の支度をしている。
今年は制作に専念できる時間を求めている。
ここを飛び出してゆくと全ては勝手に始まってゆく。
作品制作に入るといつだって走りたくなる。
僕は僕を追っかけている。
週末にはソトコトの編集部の方に会い
インタビューを取ってもらった。
新たな試みは、いつでも必要だ。
そこに人間が集まり、行動しつつ組み上げてゆくこと。
それはまとめてゆくことよりも重要なことだ。
今回のテーマは「生物多様性」について。
少し難しい響きにも聞こえるが、今月半ばには
イベントなどの詳細も告知できると思う。
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