花の住処
5日程関西へ行っていました。
初日は津田さんが教えている学校の卒業作品展へ。
その日は校長先生もいらっしゃって津田さんと生徒達の卒業制作を
見ながら2人が、「自分のまわりの人を撮っている写真が多かったけれど、
やっぱり良い作品というのは結局その人がどれだけ被写体と
深く関わっているかというのが写真に写ってくるね。」
と話していました。
たしかに印象に残った写真は、写真を見ているだけで撮影者と被写体が
口やカメラを通して会話をして向き合ったことが伝わってきました。
みんなもうすぐ卒業するけれど、何らかの形で写真を続けて欲しいです。
翌日からは新作の試作制作のため、津田さんの友人で華道家の方と
花市場(植物園のよう!)へ行きました。
5つくらいある温室の中は湿度が高く保たれていて、
社長が世界中を旅して集めてきた見たことのない大きな植物達が
所狭しと育てられていたので、まるでアマゾンの熱帯雨林の中に
トリップしたようでした!
中には滅多に咲いているところを見ることができないらしい、
すごく珍しい色のヒスイカズラ(フィリピン原産)や
昆虫などを食べそうな葉の先から赤い斑点のある花を咲かせている
ウツボカヅラなども花を咲かせていました。
最近は仕事で花や植物に触れる機会が増えつつあります。
花市場で売られている花や枝、大事に育てられた植物が生けられ、
それが写真に残されると、日頃花屋さんで何気なく花を買っていくときには
あまり感じないような、花や植物の生命力と弱さ、刹那な美しさ
という一面にもあらためて立ち会えた気がしました。
関東へ帰ってきてから、東京に梅林を見に行ったら
ちょうど花は満開で少し春の匂いを漂わせていました。
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