Vague Kobeにて展覧会「LO−逆さま の杯と杖−」を開催します。

Saori Azuma in News, 2025 2026.01.11

LO - Cupola #1(Vague Kobe プレスリリースより)
Vague Kobeでは、写真家・津田直による展覧会「LO−逆さまの杯と杖−」を開催します。

津田はこれまで15年程前よりチベット仏教圏に通ってきました。古来より神仏や自然に対して畏敬の念を持ち、厳しい自然に寄り添うことで信仰や伝統が受け継がれてきた地域を歩き続けてきました。その中で、寺院や僧院、そこに暮らす僧侶や寺院で行われるお祭りなどに目を向けてきました。それは仏教の原点を自らの目で捉え、そこに立ちたいという思いから始まっているといいます。

今回、津田が文化人類学者の知り合いの誘いを受けて向かったのは、ヒマラヤ山脈が聳え立つネパールの奥地、ムスタン。入域許可が必要なムスタン地方に冬の時期に訪れ、撮影した新シリーズ「LO」を初めて公開します。乾いた大地を吹き渡る風、山々の稜線が織りなす連なり、風景の中に溶け込むように佇む仏塔、そして標高の高い土地ならではの澄んだ空気の層——。津田が旅の中で掬い上げた光景が、Vague Kobeの空間で静かに姿を現し、ひとつの風景として立ち上がります。

写真作品を中心に、併せて津田がムスタンへの旅で出会い、手に取った欠片を用いて構成したインスタレーション「逆さまの杯と杖」を展示します。かつて塩を運ぶ道として人びとが往来した土地に蓄積された時間の層が、写真作品と呼応しながら空間に立ち現れ、遠い風景の気配をそっと呼び覚まします。
また、過去に「REBORN」シリーズ(ブータン王国にて撮影)で制作した階調豊かなプラチナプリント作品、特殊な印刷技術を取り入れ、PAPIER LABO.と共同制作した印刷物も展示いたします。

加えて、2025年12月に刊行した写真集『LO』(NEUTRALCOLORS刊)も会場にて紹介・販売します。これまでに津田が制作してきた写真集と異なり、リソグラフ印刷を用いて手作業により、版を重ね多色印刷して作られました。強い日差しを遮るものがなく、砂や風に晒されるムスタンの大地が、そこに手ざわりをもって感じられるような写真集になっています。
ぜひ、展示と合わせてご覧ください。
LO - Cupola #13

LO - Inverted Glass #1

津田直 展覧会「LO ー逆さまの杯と杖ー」
会期|2026年1月23日(金)ー3月9日(月)
毎週金曜日ー月曜日 12ー6PM
会場|Vague Kobe
兵庫県神戸市中央区海岸通9—2
チャータードビル4F
HP | https://tystudio.fr/vague/
※最新情報はVague KobeのInstagram(@vague_kobe)などでご確認ください。

写真家・津⽥直による展覧会「LO−逆さまの杯と杖−」 の開催を記念し、会期中にトークやミニレクチャーを開催します。
関連イベント①トーク
⽇時|2026年1⽉24⽇(⼟)14:00‒15:30
登壇者|津⽥直、柳原照弘(Teruhiro Yanagihara Studio/Vague代表)
会場|Vague Kobe 3F
料⾦|3,300円(税込/1ドリンク付き)
事前予約|https://pci.jotform.com/vaguekobe/talk_nao-tsuda
ヒマラヤの奥地・ムスタンへの旅で津⽥が体験した時間や⾵景、作品制作のプロセス、そして写真とインスタレーションがVague Kobeの空間に⽴ち上がるまでの思考について、写真家・津⽥直と、Vague代表・柳原照弘が語り合います。

関連イベント②ミニレクチャー
⽇時|2026年2⽉7⽇(⼟)
14:00‒15:30 ミニレクチャー
15:30‒16:30 交流会
登壇者|津⽥直、加藤直徳(編集者、NEUTRAL COLORS代表)
会場|Vague Kobe
料⾦|2,750円(税込/1ドリンク付き)
事前予約|https://pci.jotform.com/vaguekobe/mini-lecture
津⽥直の新刊写真集『LO』(NEUTRAL COLORS刊)をめぐり、編集者・出版元である加藤直徳を迎え、作家とともに写真集の制作プロセスを紹介するミニレクチャーを開催します。写真作品をリソグラフィーへと変換する⼯程や、特装版に⽤いられた⼿漉き和紙の制作を通して、⾵景と真摯に向き合ってきた津⽥直のまなざしが、どのように⼀冊の写真集へと編み込まれているのかを紐解きます。

NEUTRAL COLORS(ニュー・カラー)|
NEUTRAL COLORSとは、独⽴した出版社であり、発⾏する雑誌であり、印刷製本所の名前でもあります。3つは有機的につながります。NEUTRALCOLORSの出版スタイルは、少⼈数が集まって印刷、製本、流通までを⼀貫して⾏うもの。廃棄を前提とした⼤量商業印刷と少部数のインディペンデントの中間(雑誌で5000部/書籍やアートブックで300〜1000部ほど)、経済的に持続可能な中規模出版モデルを⽬指します。

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