冬の森を通りぬけて
皆様へ
昨年秋にHPを開設して以来お待たせしていたblogですが、
いよいよ本日より始動させます。どうぞよろしく。
最近はしばらく制作の為、旅に出ていた。
訪れたドイツ、Schwarzwald(黒い森)は冬空にモミの樹がそびえたっていた。
標高があがると共に車窓から見える光景が霞む。
帰国してから、アイルランドの詩人イエイツの詩を読んだ。
「時は滴り落ちる」
時は燃えるローソクの
滴のように無くなっていく、
山々と森はその日々を持つ、
それぞれの日々を。
あなたがたは、どうぞ、
モミから生まれた森の
昔の軌道から、お願いです
外れていかないように。
(「ケルトの薄明」ちくま文庫より)