先週の名古屋イベントに続き、 相変わらず移動の多い日々ですが 久し振りに横浜で過ごしている。 そして、TOKYO FMの収録へ出掛けた。 呼ばれたのはハワイの番組「HEART OF ALOHA」 今回のナビゲーターはCHIGUSAちゃん。 ピンクが良く似合ってた。
7月18日三岸節子記念美術館にて朝から 地元ケーブルテレビの取材を終え、午後からトークイベント。
今週末に行う二つのイベントをお知らせします!
◎一宮市三岸節子美術館にて写真家の島尾伸三さんと対談を行います。 新作「果てのレラ」についての話や日本を巡る旅の話などをします。 「島々を巡って」島尾伸三×津田直 日 時:7月18日(土) 時 間:14:00-15:30 参 加:申し込み不要・聴講無料 場 所:三岸節子記念美術館
◎名古屋市内の書店:BOOKS(コロンブックス)にて アラスカの旅からスライドショー&トークを行います。
名古屋での個展をオープンさせて一旦横浜へ戻って来ている。 関東も梅雨が明けたようだ。 空気は湿っているが、窓を開けると気持ちのよい風が抜ける。
今日は今夏に増補版として刊行予定の本『近づく』 (AKAAKA+hiromiyoshii)の編集作業をしている。あと一歩で纏まるところだ。
一宮市三岸節子美術館と:BOOKSでの展覧会搬入のため、 7日から愛知県一宮市へ行っていました。
果てのレラ 展覧会カタログ Rera Faraway
– 日本列島の最北端の礼文島、最南端の波照間島への旅によって生み出された作品。そもそも日本の端とはどこなのか、そして浮かび上がるこの国の姿・かたちとは。 この列島に散在する島々を訪れ、辿り着いた先に潜む世界…津田直の眼に映し出された新しい世界への感覚は、わたしたちが今いるこの場所から、遥か古の時代へと、そして見えない未来へと旅立たせてくれることでしょう。
(一宮市三岸節子記念美術館「果てのレラ」展プレスリリースより)
– 2009年7月11日発行 発行:一宮市三岸節子記念美術館 写真、テキスト:津田直
編集:平野恵美
デザイン:湯浅哲也
図版:カラー 写真
サイズ:215 × 215 × 18mm
フォーマット:変型 二つ折り 36p SOLD OUT
忙しい合間に津田さんと海をのぞきに行ったら もう海の家がたって海水浴の家族連れで 賑わい夏の海に変化していました。
今夏を前にいよいよ各地で行う予定の 展覧会準備が本格的に進んできました。
近づく
Coming Closer
–
2005年に発表された津田直初の出版物であるコンセプトブック「近づく」の増補版。未発表の作品を新たに収載し、制作中に書かれた言葉とともに織り成す。
作品集には数枚で一組の写真が載っている。写真が一枚ではなく全て組み写真になっていることについて津田は、「左右の目が捉えている像はわずかにずれがある。その感覚を最後まで残しておきたかった。だからこそ僕の中で1という単位は存在しなかった。」と話している。
この頃津田はカメラにフィルムを入れていない日も多かった。その中で撮影された日(=フィルムが入っていた日)が作品化されている。そして日付がタイトルとなっている。
一方で撮影地の情報は全て匿名化されている。それらは凍った湖、火山地帯、雪山等で、津田曰く、日本地図の中であいまいに書かれていて、地図の更新が遅いところ。「出来事をつかむことは、その定められていない場所にひとつの場所を与えることだと僕は考えている」と津田は語る。
「Yellow」
二つのYellowは一日中ただ風に吹かれている
そのことを知っているのは人間ではない 風景である
その一つは湖面に打ち立てられたフラッグ
もう一つは水蒸気の昇る噴出口に溜まった硫黄の色である
それは同時に距離でもある
人間には目に見える世界へ名前を与えてきた歴史がある
しかし見えない世界に付けられた名前は未だに少ない
だから見えない世界は音として呼ばれることは少ない
風を風だけでは見ないように
2003年2月14日
僕は湖の上を歩いていた
足元は石の様に固く凍りつき湖が光っていた
地図は無かった
(『近づく』本文より)
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2009年7月刊行 発行:AKAAKA+hiromiyoshii 写真、テキスト:津田直 アートディレクション:秋山伸+森大志郎(schtucco) 仕様:114×176mm 並製/200p ISBN:978-4-903545-45-5 C0072 定価:1,500円+税
A long-awaited enlarged edition of a concept book which was published in 2005 as Tsuda’s first publication. It includes unpublished new photos along with words written in process.
Works in the book consist of multi-photos as one set. Tsuda, in explaining the reason for using set of photos rather than one photo says, “There is a gap between the images of two eyes. I wanted to hold on to the sense till the end. For this reason, the unit ‘one’ didn’t exist for me.”
He often did not put film in his camera at that time. Therefore pictures shown in the book were taken on days when he had put the film in, with dates becoming the title of his works.
Yet the information of the location is kept anonymous. They are frozen lakes, volcanoes, snow-covered mountains, etc., which are vaguely written on Japanese map with updates being very slow. “I believe that to capture an incident is to offer a place to where it has not been situated yet,” Tsuda says.
“Yellow”
The two Yellow’s are continuously blown by wind all day
Not noticed by human beings
Only landscape knows the reality
One is flags standing on the surface of the lake
The other is the color of accumulated sulfur when steam spouts out
Both showing distance
People have, historically, given names to the visual world
However, only few names have been given to the non-visual world
Therefore, non-visual world is rarely expressed by voice
Just as we do not visualize wind as just wind…..
February 14, 2003
I was walking on the lake
The frozen lake underneath my feet was as hard as stone and was glimmering
No map was in existence
(From the text of Coming Closer)
SMOKE LINE
–
世界を透明に見通すには、目を瞑ることを恐れてはならない。
世界は透明な帯で保たれているのだ。
すなわち風の河。
その結び目に高峰や大河があり、目には映らない日さえある。
だから僕たちは、透明な帯の端を決して手放してはならない。
(『SMOKE LINE』本文より)
–
2008年11月1日刊行 発行 : 赤々舎
写真、テキスト:津田直
アートディレクション : 秋山伸 仕様:A3変形/上製/64p ISBN:978-4-903545-36-3 C0072 定価 : 5000円+税 SOLD OUT
To obtain a clear vision of the world, do not be afraid to close your eyes.
The world is preserved with an invisible sash.
That is, in other words, by windstreams.
High peaks and big rivers appear as liasons, not even visualized by our eyes for days.
For this reason, we must cling onto the tip of the sash.
(From the text of SMOKE LINE)