やがて、鹿は人となる/やがて、人は鹿となる Eventually, Deer Become Men / Eventually, Men Become Deer
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Reborn-Art Festival 2019への参加をきっかけに通うことになった石巻の牡鹿半島を拠点に、さらに北への旅を通じて鹿踊りと出会い、宮澤賢治のことばを辿った。鹿踊りは東北地方を中心に受け継がれ、豊作祈願、鎮魂、先祖供養のために踊られる。一針一針手縫いされた衣装を纏い、鹿角を頭に付けて舞う鹿子たちの姿。そこに津田は自然と人間の狭間を行き来する鹿の存在を見つめる。やがて、その眼差しはすすきの原や海へと向けられていく。
東日本大震災から10年を経て、津田は天災によって失われた土地、人々の魂に捧げる静かなレクイエムとして、本冊子を上梓した。 (『やがて、鹿は人となる/やがて、人は鹿となる』DMより)
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2021年7月15日刊行 発行:handpicked 著:津田直 デザイン:須山悠里 仕様:A5変形判(H210mm×W155mm)/中綴じ/蛇腹折/40ページ ISBN:978-4-9910162-1-9 定価:2,300円+税(日本語のみ)、3,200円+税(英訳入り)
Participating in the Reborn-Art Festival 2019 inspired Tsuda to make frequent trips to Oga Peninsula in Ishimaki, and while travelling further north, he came in contact with Deer Dance known as Shishi Odori, as well as pursuing words of Kenji Miyazawa. Shishi Odori has been passed down for generations centered around the Tohoku region, with people dancing and praying for good harvest, repose of souls, and commemoration of ancestors. Wearing hand-made costumes of one stitch followed by another, dancing youngsters wearing antlers on their heads resembling young deer were seen. There, Tsuda would gaze at the presence of deer going back and forth between nature and humans. Eventually, his attention is focused in the direction of Japanese pampas grasslands and sea.
After 10 years since the Great East Japan Earthquake, Tsuda has decided to publish this booklet in dedication to the lost land and lives of people in the natural disaster, as a serene requiem. (From Eventually, Deer Become Men / Eventually, Men Become Deer photo book card)
(ARTIUM HPより) 三菱地所アルティアムは、最後の展覧会「絶望を覆すことができない恋を正義とせよ、きみが、死んでも残る花。」を開催します。 本展は、過去にアルティアムで展示し、さらなる活躍を続ける作家7名によるグループ展です。タイトルは、出品作家の一人である最果タヒが、アルティアム閉館前最後となる本展に寄せて書き下ろした詩の一文です。 アルティアムは、1989年の開館以来、“時代の新しい表現”を紹介する場所として、美術、デザイン、建築、文学、映画、演劇、ファッション、食など、幅広いジャンルの展覧会を開催してきました。特に、現代美術においては、中堅作家の個展や地元作家の紹介に力を入れてきました。 芸術作品には、様々な解釈を可能にする豊かさがあります。個人的体験である鑑賞が、深い内省を伴う時、私たちの世界観は広がります。視野が広がり、着眼点が増え、言葉にならない感覚や考えを認識する機会にもなります。アルティアムがなくなっても、来場者それぞれが獲得した鑑賞体験が、各々の心に長く留まることを願って、本展を開催します。
【開催概要】 「絶望を覆すことができない恋を正義とせよ、きみが、死んでも残る花。」 会期・開館時間:2021年7月14日(水) − 8月31日(火) 10:00 – 20:00 会期中休館日なし 会場:三菱地所アルティアム 住所: 福岡県福岡市中央区天神1-7-11 イムズ8F 電話番号: 092-733-2050 入場料:一般 400(300)円 学生 300(200)円 出展作家:塩田 千春/淺井 裕介/潘 逸舟/津田 直/山内 光枝/鹿児島 睦/最果 タヒ 主催:三菱地所、三菱地所アルティアム、西日本新聞社 協力:ANOMALY、KENJI TAKI GALLERY、Reborn-Art Festival、suyama design、Taka Ishii Gallery Photography / Film 後援:福岡市、(公財)福岡市文化芸術振興財団 WEB: http://artium.jp/exhibition/2021/21-03-the-last-exhibition/
*展覧会に併せて冊子『やがて、鹿は人となる/やがて、人は鹿となる』(handpicked)が刊行となります。展覧会場にて先行販売を行います。
32年間にわたり、福岡の文化発信拠点のひとつとして、様々な企画展を開催してきた三菱地所アルティアムがこの展覧会を最後に閉館します。 最後の展覧会、是非ご高覧下さい。
8/3(土)より約2ヶ月にわたって、宮城県石巻にて行われる芸術祭「Reborn-Art Festival」に参加しています。 牡鹿半島の小積エリアでは、”鹿に導かれ、私たちを見るとき”というテーマの元、淺井裕介、在本彌生+小野寺望、坂本大三郎+大久保裕子、志賀理江子、堀場由美子、津田直の6組のアーティストが、鹿解体処理場であるフェルメントを中心とし、原っぱの中に点在したプレハブ小屋にて展示を行っています。 津田はリトアニアをテーマにした『Elnias Forest』シリーズ(2018)、東北にて新たに撮影した『やがて、鹿は人となる/やがて、人は鹿となる』(2019)より作品を展示しています。 Reborn-Art Festivalへお越しの方は是非ご高覧下さい。 会期中に参加アーティスト同士のトークイベントも行う予定です。日時が決定次第、HPにてお知らせいたします。
【Reborn-Art Festival 2019概要】
会期
2019年8月3日(土)~9月29日(日)
※水曜休祭予定(8月14日およびイベント開催日は除く。詳細は後日発表)
※網地島エリアは8月20日より開催
鑑賞時間
10:00〜16:00(土日祝日・8月13日〜
〈Reborn-Art Festivalとは〉
Reborn-Art Festival(リボーンアート・フェスティバル)とは、