恵比寿のPOST、沖縄のD&DEPARTMENT OKINAWA by OKINAWA STANDARDにて写真展 [ IHEYA・IZENA ] を開催します!

Saori Azuma in News, 2016 2016.08.09

「Iheya #7」(POST プレスリリースより)
この度、写真家 津田直による新作写真集[IHEYA ・ IZENA]の刊行に合わせた写真展を開催いたします。
[IHEYA ・ IZENA]は、limArtから刊行された[SAMELAND](2014)、[NAGA](2015)に続く、フィールドワークから生まれた写真集の第三弾と
なります。

沖縄本島北西部に位置する二つの小島、伊平屋島と伊是名島。

津田は四年前に拠点を九州へ移しましたが、それは南方へと繋がる道を開くためだったのかもしれません。数年間をかけ二つの島を訪れ、
島に住む人々との交流を重ねながら、暮らしの中に潜む小さな行いに目を向けていきました。それらは、天を仰ぐクバの茂み、お盆に先祖
を迎え・送りをする人々、供物が捧げられた聖域での祈り、古から受け継がれてきた神事に見る神人と子供の姿、就学のため春には島を離
れるという少女の踊り、雨水の滴る月桃の花、風の岩からの眺め…、という姿で現れてきました。

2014年からスタートした津田直のフィールドワークのシリーズは、本書をもって一つの目標地点に到達します。
北欧のサーメ人たちを被写体にした[SAMELAND]、ミャンマーの北西部に住むナガ族を被写体にした[NAGA]、そしてこの度刊行する
[IHEYA ・ IZENA]の三作品は、地理的には遠く離れていますが、いずれの土地にも人々の暮らしの中心には現代の社会が失いかけている
信仰の存在があり、これらの辺境とも言える小さな地域に残っている文化や生き方を知ることで、我々に“今日の在り方”を見つめ直すきっ
かけを与えてくれているのではないでしょうか。

フィールドワークシリーズの最後となる本書の刊行に伴って開催される展覧会は、本書の刊行元であるlimArtが運営するアートブックショ
ップ[POST]、47都道府県に1か所ずつ拠点をつくりながら、物販・飲食・出版・観光などを通して、47の「個性」と「息の長い、その土地らしい
デザイン」を見直し、全国に向けて紹介する活動を行い、沖縄にも店舗を設ける[D&DEPARTMENT]との共同開催となります。

現代の社会が再考すべき価値観をフィールドワークのシリーズで提示する、津田直の新しい試みをぜひご高覧ください。
「Izena #13」【展覧会】
津田直 写真展 [ IHEYA・IZENA ]
会場:POST
東京都渋谷区恵比寿南2-10-3
T 03 3713 8670
http://post-books.info
会期:2016年8月19日(金)~ 9月17日(土) 月休み
時間:12:00~20:00
オープニングレセプション:2016年8月19日(金) 19:00~21:00
トークイベント:2016年8月20日(土) 18:00開場/ 18:30スタート
参加費:1,000円(要予約)
予約方法:post@post-books.jp
にお名前/お電話番号/参加人数を明記の上、お申込みください。  

津田直 写真展 [ IHEYA・IZENA ]
会場:D&DEPARTMENT OKINAWA by OKINAWA STANDARD
沖縄県宜野湾市新城2-39-8 2階
T 098 894 2112
http://www.d-department.com/jp/archives/shops/33656
会期:2016年9月9日(金)~ 10月4日(火) 水休み
時間:11:00~19:30
トークイベント:2016年9月10日(土) 18:00開場/ 18:30スタート
参加費:1,000円
予約方法:お電話にて承っております。(沖縄店:098 894 2112)

共催
POST
D&DEPARTMENT PROJECT

協力
伊平屋村役場
一般社団法人いぜな島観光協会
Taka Ishii Gallery Photography / Film
「Iheya #35」「Iheya #19」【写真集概要】
タイトル:IHEYA・IZENA
写真:津田直
テキスト:津田直、豊見山愛
アートディレクション&デザイン:田中義久
発行:limArt
仕様:182mm x 220mm 144ページ フルカラー 76図版 日英バイリンガル
初版1000部
ISBN:978-4-9907173-6-0
価格:3,000+税

【略歴】
豊見山愛
沖縄県立博物館・美術館 美術館主任学芸員。浦添市美術館、沖縄県立芸術大学図書・芸術資料館を経て、現職。
おもな展覧会:「岡村吉右衛門コレクション 台湾原住民の染織」(1997年、沖縄県立芸術大学図書・藝術資料館)、現職では「名渡山愛順が愛した沖縄」(2009年)、「いのち ― 宮良瑛子」(2016年)、「山元恵一 Le fragment du rêve (夢のかけら)」(2016年)などの展覧会や、戦前期から現代の沖縄女性アーティストを紹介するシンポジウム「沖縄から女性美術を考える」( 2010年)を企画。

田中義久
Graphic Designer / Nerhol。美術館をはじめ、コマーシャルギャラリーのV.I計画や、 アーティストの作品集の装丁、デザインを手がける。また飯田竜太(彫刻家)とのアーティストデュオ「Nerhol」としても活動中。  http://nerhol.com

津田直
写真家。1976年神戸生まれ。世界を旅し、ファインダーを通して古代より綿々と続く、人と自然との関わりを翻訳し続けている。文化の古層が我々に示唆する世界を見出すため、見えない時間に目を向ける。2001年より多数の展覧会を中心に活動。2010年、芸術選奨新人賞美術部門受賞。大阪芸術大学客員准教授。主な作品集に『漕』(主水書房)、『SMOKE LINE』、『Storm Last Night』(共に赤々舎)がある。 https://tsudanao.com

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