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(T.O.D.A. HPより)

森について言葉を交わし合える、機会を持とうと思う。だがはじめに断っておかねばならないのは、僕は森の住人ではないということ。都会に暮らす、多くの人々がそうであるように。だからだろうか、僕らはその深奥なる世界の入口に日々立ちたいと思いを抱き、「今」を見つめ直すために、時々茂みへと続く小径を歩きながら深呼吸したりする。世界が豊かな森に覆われていた遥か太古の時代を思えば、おそらくこうした歩行は特別なことではなかっただろう。かつて僕らは「森」から生まれゆくものたちの一部でもあったのだから。―――津田 直

今秋、那須で開催する展覧会では、津田がこれまでに出会った各国の森から作品を展示します。会場ではアラスカで走り抜けた凍原、ドイツの黒い森、白夜のフィンランド、極北のノルウェー、そして放射能問題を抱えている福島などで撮影された森が未発表作品を含め構成されます。また、津田は森とそこに住む人々の営みが結ばれた結果として生まれる文学や信仰、社会現象や環境問題に強く興味を持つと言います。

本展では同時に、津田が本展開催に合わせてセレクトした森に関わる書籍を手にとっていただけるブックコーナーも設置する予定です。

〈概要〉津田直 写真展 「NORTHERN FOREST」[会 期]2013年10月19日(土)から11月24日(日) 11時から16時 ※毎週火曜は休館[場 所]森をひらくこと、T.O.D.A. オープンプレイス[観覧料]500円 (森林保全費として、放射能問題への取り組み等に使用いたします)[主 催]森をひらくこと、T.O.D.A.[問合せ]森をひらくこと、T.O.D.A. 事務局〒325-0114 栃木県那須塩原市戸田12-1TEL:0287-68-1031E-MAIL:info@toda.jp.net

〈関連イベント〉■スライドトークイベント「森が育んだ日々を巡って」津田直(写真家)×豊嶋秀樹(T.O.D.A.ディレクター) ゲスト:モーテン・ヴァテン

津田が訪れたノルウェーの森、彼の地で育ち作家とも親交のあるモーテン・ヴァテン氏をゲストに招き、ディレクター・豊嶋氏と3人で語り合います。日本とは違う視点から見えてくる新たなる森との出会い、日々の素朴な営みや生活、そして伝統文化などを通して互いの自然観に触れ合う機会にしたいと思います。

[日 時] 2013年10月19日(土) 13時から15時[場 所] 森をひらくこと、T.O.D.A. キッチンプレイス[参加料] 無料[出演者]豊嶋秀樹 Hideki Toyoshima森をひらくこと、T.O.D.A.ディレクター。1998年より「graf」メンバーとして生活全般に関わるデザイン、ものづくりなどを行う。2009年より「gm projects」のメンバーとして活動。作品制作から空間構成、ワークショップ、イベント企画など、多様で柔軟な表現活動が注目される。www.gmprojects.jp

モーテン・ヴァテン Morten Vatnノルウェー・オスロ生まれ。オスロ国立音楽大学音楽学部卒業、ベルゲン音楽大学大学院修士課程修了。2007年より国費生として、東京藝術大学音楽学部に留学し、大学院修了。現在は東京の中高等学校にてMEXTの『国際コミュニケーション』プログラムの教師を務める。(社)日本ハルダンゲルクラブのカルチャーコンサルタントも務め、北欧音楽や文化の紹介も積極的に行っている。

■オープニングレセプションのご案内スライドトークイベントの終了後、オープニングレセプションを開催いたします。どなたでも参加可能ですので、ぜひご来場ください。[日 時] 2013年10月19日(土) 15時から16時[場 所] 森をひらくこと、T.O.D.A. キッチンプレイス[参加料] 無料

■ブックコーナーの設置津田が本展開催にあわせセレクトした、森に関わる書籍を手にとっていただけるブックコーナーを、本展会期中キッチンプレイスに設置いたします。展示とあわせてお楽しみください。

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Gelatin Silver Session

(ゼラチンシルバーセッションHPより)私たちは、経済効率や利便性を優先させたあまり、これまでに数多くの匠と呼ばれる職人の貴重な手仕事や人材を失ってきました。写真の世界でも同様に、便利で簡単に撮影できるデジタル化に伴い、長い間培われてきた、手間隙を掛けた撮影や暗室作業等の手仕事、技術、その周辺機材、人材が失われています。それは電気信号に置き換えられた画像ではなく、化学反応による銀塩写真にしか出すことのできない独特の奥行きのある表現が失われることを意味します。音楽家が様々な楽器を奏で、多彩な表現ができるように、画家が筆や絵の具を使い分けられるように、私たち写真家も表現手段の選択肢として、フィルムや印画紙を次世代に残していきたいのです。

今回は、参加写真家による未発表作品を展示します。中には新作もあれば、初期の作品も出品されます。ぜひ会場にてご高覧ください。

[開催概要]「Gelatin Silver Session 2013 – Save The Film -」日時:13年10月04日(金) ─ 13年10月20日(日) 12時~20時 ※最終日は18時まで(会期中無休)会場:AXIS Gallery入場料 :500円(学生無料・カタログ付)※カタログは数に限りがございます住所:106-0032 東京都港区六本木5-17-1 AXISビル4F最寄駅:六本木駅 (営団地下鉄日比谷線、都営地下鉄大江戸線):3番出口、六本木交差点から外苑東通りを東京タワー方面へ。(徒歩約8分)六本木1丁目駅 (営団地下鉄南北線):1番出口、飯倉片町交差点右にまがりすぐ。(徒歩約8分)アートディレクション:古平正義(FLAME)WEB:http://gss-film.com/exhibition/2013Facebook:https://www.facebook.com/GelatinSilverSessionTwitter:https://twitter.com/GSS_news

[賛同写真家]石塚元太良、市橋織江、井津建郎、井津由美子、井上佐由紀、Bruce Osborn、笠井爾示、片桐飛鳥、勝倉崚太、小林昭、小林紀晴、小林伸一郎、今 道子、十文字美信、菅原一剛、鋤田正義、瀬尾浩司、田尾沙織、瀧本幹也、辻 佐織、津田 直、泊 昭雄、百々新、百々俊二、中野正貴、中藤毅彦、中道 淳、ハービー・山口、蓮井幹生、Mark Higashino、平間至、広川泰士、広川智基、藤井保、藤塚光政、本城直季、水越 武、宮原夢画、三好耕三、村越としや、本橋成一、森本美絵、森山大道、八木清、山本哲也、若木信吾、渡邉博史

*生誕100年記念特別展示:植田正治

*第1回GSS写真賞今年より写真賞を設けることになりました。詳細は下記Webサイトにてご覧くださいhttp://gss-film.com/award/2013

*トークセッション日時:10月13日(日)14時~出演予定:小林紀晴、広川泰士、百々 新、町口 覚(マッチ&カンパニー/アートディレクター)、他※予約不要

*サイレントオークション展示作品とは別に写真のサイレントオークションも同時開催いたします。収益の全額を東北の復興支援活動へ寄付いたします。※賛同写真家全員が出品してはおりません。

*様々な写真家の銀塩プリントを初めとする作品が展示されています。急速にフィルム写真が減りつつある現代、フィルムからプリントされた写真の美しさを是非会場にてご覧下さい。

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