ドキュメント福島|日本の視点、福島との対話 展覧会カタログ

Japanese Point of View, Encounter in Fukushima – 「日 月 五星」 日から月へやがて五星を廻って土は日を見る。 それは眠りから覚めるころの話で土は日が昇るとともに地面の奥へと姿をひそめる。

平安時代からこの暦が一度たりと狂うことなく受け継がれている。

日は月を背に、月は火から遠のき、火は水に浸り、水は木を育て、木は金星を指してきた。東の空に金星が輝く頃、土は少しずつ気温を上げて、一気に風に乗り、砂は地球を何周もしてゆく。日は光りでもって陰を消し去り、自らを燃やしながら世界を照らしている。日は今までに送り出してきたエネルギーと同じ量の光りはまだ持ち続けているという。

ひとときの七曜として生きている。 世界を照らし続けている。 (「七曜」本文より) – 2006年7月29日発行 発行:福島県立美術館

参加作家:朝岡あかね、瀬戸正人、津田直 テキスト:酒井哲朗、荒木康子

デザイン:秋山伸+松井健太郎/schtucco

編集:荒木康子/福島県立美術館

 

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