八ヶ岳美術館にて個展「湖の目と山の皿」を開催します。

Saori Azuma 2019.09.14
PAPERSKY縄文Grassland TearsJomon Fieldwork縄文フィールドワーク原村八ヶ岳美術館「湖の目と山の皿」望月昭秀草むらの涙八ヶ岳

Grassland Tears01(八ヶ岳美術館HPより) 八ヶ岳美術館にて、9 月 21 日から 11 月 24 日まで、企画展『津田直写真展「湖の目と 山の皿」』を開催いたします。 これまで国内はもとより、モロッコの砂漠やモンゴルの山峡、アイルランドの島嶼(とうしょ)、北極圏、バルトの国々など世界を旅し、独自の風景論を唱えてきた写真家・津田直。それは「消えゆくものを、写真を通して繋ぎとめる」ための道程でもあったと自ら語るように、デビュー 以来 20 年に亘り展覧会や写真集の刊行を中心に活動を続けてきました。 本展では、津田が 9 年前から日本の基層文化を見つめ直すため、始めたという縄文歩きの過程で出会った縄文時代の遺物や風景を撮影した「Grassland Tears(草むらの涙)」シリーズより、とくに八ヶ岳山麓、及び諏訪湖周縁を中心とした写真、約 30 点を展示するほか、 これまで雑誌『PAPERSKY』にて連載を行なってきた「Jomon Fieldwork」よりパネル展示を行います。

【開催概要】 津田直写真展「湖の目と山の皿」 会期:2019年9月21日(土)〜11月24日(日) 9:00〜17:00(会期中無休) 会場:八ヶ岳美術館(原村歴史民俗資料館) 住所:長野県諏訪郡原村17217-1611 TEL:0266-74-2701 入館料:大人 510円、小人250円 主催:八ヶ岳美術館、原村、原村教育委員会 協賛:スワテック建設株式会社、諏訪信用金庫、たてしな自由農園  協力:アサヒ精版印刷株式会社、藤原印刷株式会社、DALI FILMS、evam eva、 PAPERSKY、Taka Ishii Gallery Photography / Film 、TCK WEB: https://yatsubi.com/index.php

関連イベント ①ツアー 「写真家・津田直と共に巡る八ヶ岳山麓縄文ツアー」 日時:2019年10月26日(土) 11:00〜15:00頃(昼食挟む) 内容:津田直と共に八ヶ岳美術館、原村収蔵庫、阿久遺跡等をまわります。途中昼食休憩あり。美術館では展示について作家より解説を聞くことができます。 参加費:2500円(入館料込み。昼食代は各自負担。) 集合時間・場所:10:40茅野駅東口ロータリー、もしくは11:00八ヶ岳美術館

②スライドショー&トークイベント 「Jomon Fieldwork in 八ヶ岳」 日時:2019年11月16日(土) 13:30〜15:00 参加費:1000円(入館料込み) ゲスト:望月昭秀(『縄文ZINE』編集長)             株式会社ニルソンデザイン事務所代表/縄文ZINE編集長。             著作『縄文人に相談だ』、『縄文力で生き残れ』、『縄文ZINE(土)』。             雑誌『Discover Japan』で蓑虫山人のオン・ザ・ロード連載中。

[イベントのご予約、お問い合わせ] 八ヶ岳美術館 TEL:0266-74-2701 email:yatsubi1@po19.lcv.ne.jp

八ヶ岳美術館…八ヶ岳を臨む森の中に佇む一見目を惹くドーム型の美術館は建築家・村野藤吾が晩年に設計した建物です。 館内では、常設展として地元出身の彫刻家・清水多嘉示や書家・津金寉仙の展示、また考古の資料として村内の遺跡から出土した縄文土器・石器等をご覧い頂くことができます。 Grassland Tears_02Grassland Tears_03

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『TOKYO PAPER for Culture』第十二号にインタビュー記事が掲載されています!

Saori Azuma 2016.03.11
Grassland Tearsアーツカウンシル東京TOKYO PAPER for Culture

『TOKYO PAPER for Culture』第十二号アーツカウンシル東京発行のフリーペーパー『TOKYO PAPER for Culture』第十二号、テーマ「インビシブルトーキョー」の”見えない視線”の頁にて、インタビュー記事と写真が掲載されています。現在開催中の展示作品「Grassland Tears」についても触れていますので、是非お手に取ってご覧下さい。

フリーペーパーは、都内の地下鉄駅のラック、美術館、観光案内所、公立文化施設などにて配布されています。詳しい配布先は以下、HPにてご覧下さい。また、入手できない方には、HPよりダウンロードしてご覧頂けます。『TOKYO PAPER for Culture』第十二号  https://www.artscouncil-tokyo.jp/ja/library/tokyo-paper/

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『Pen』(No.400)PEN SELECTION “ART”頁(P.168)にて、新作「Grassland Tears」について紹介していただいています。この作品は現在、東京・六本木のタカ・イシイギャラリー フォトグラフィー / フィルムにて3/26(土)まで展覧会開催中です。是非、ご高覧下さい。展覧会情報はこちら。  http://www.takaishiigallery.com/jp/archives/13936/

雑誌の詳細は下記サイトよりご覧いただけます。『Pen』(3/1 2016,  No.400)  http://www.pen-online.jp/magazine/pen/pen-400-sekaiisan/

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タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルムにて個展「Grassland Tears」を開催します!

Saori Azuma 2016.02.06
縄文Grassland TearsTaka Ishii Gallerry Photography / Filmアーツカウンシル東京IMA CONCEPT STOREタカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム

Grasslad Tears "Omoriyama #1"(タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム プレスリリースより)タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルムは、2月20日(土)から3月26日(土)まで、津田直個展「Grassland Tears」(草むらの涙)を開催いたします。タカ・イシイギャラリーでの3度目の個展となる本展では、津田が、日本の基層文化としての縄文文化に焦点をあて、ランドスケープと静物で展開する新作から、約14点を展示いたします。

津田直は、自身を「世界を翻訳する写真家」と称し、ファインダーを通して古代より綿々と続く人と自然との関わりを捉え、そこにあるべき関係性への問いを投げかけてきました。6年程前から新作制作に挑みはじめた津田は、自然と共生する社会の原初的な姿を縄文時代に見出し、国内で数多くの縄文に関するフィールドワークを行ってきました。

中でも、本展を構成する契機として、作家は真冬の東北で撮影された二枚組の写真を挙げています。

2011年3月9日。大自然が大声を唸らせたあの日の2日前、僕は東北の雪原を歩き回っていた。辺りは数日前から降り止まない雪に霞み、氷点下となっていた。目前には小高い丘が見えていた。そこは約4000年前に人々が祭祀場として使っていたという森だった。しかし樹木の茂みは 見えているものの、近づくことさえできなかった。踏み入れようにも一歩踏み出すと、半身が雪に沈んだ。地面には足が届きそうになかった。春を待つことにした。

東北地方や北海道をはじめとする、東京より北部の地域を中心に展開されるフィールドワークは、考古学のそれを思わせる密度を持って行われました。作家の従来からの撮影対象であるランドスケープに加えて、本シリーズにおいてその探求の導き手として、作家独自の視点から撮影された多くの遺物は、考古学的資料に基づきその出土場所から品目名、年代が綿密に記録されています。一方で、津田の「縄文歩き」はその土地に今でも残る縄文時代の生活の痕跡を身体で解いていく作業であり、それらの集積は研究者的な視点による事実の体系化に留まることなく、作家の関心は自然観・死生観・時の捉え方など、縄文時代の精神文化へ向けられています。

これらの縄文・続縄文時代の遺物は、単なる「モノ」ではなく、「形ある霊魂」であり「循環する命」そのものなのだと津田は考えます。その姿を紐解くべく像の階調を反転させた作品について、作家は、反転した世界=ネガの世界のうちに、暗闇には光が灯り、光には暗闇が仕舞われているのだと語っています。

生きとし生けるものは、この世に姿を現すときよりも、姿を消してゆくときの方が、よりその存在が露わになるのではないだろうか。一万年という果てしない地層を一頁ずつめくり、闇と影の間に光が蘇ったとき、我々の目には何が映り、何が残されてゆくのだろう。

未だ見ぬ日本の原初的な風景や遺物に見られる縄文の表現や精神に焦点をあて撮影された作品群は、自然の中での循環と共生が世界の特別などこかで紡がれてきた物語ではなく、我々自身のうちに培われた事柄であるということに改めて気付かせてくれると共に、未来への示唆を与えてくれるはずです。

本展覧会は、アーツカウンシル東京の「平成27年度東京芸術文化創造発信助成」を受け開催致します。Grassland Tears "Usumoshiri #2"

◎津田直 「Grassland Tears」会期:2016年2月20日(土) – 3月26日(土)営業時間:12:00 – 19:00定休日: 日・月・祝祭日会場: タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム住所:東京都港区六本木5-17-1 AXISビル 2F Tel:03-5575-5004WEB: http://www.takaishiigallery.com/jp/archives/13936/

オープニング・レセプション: 2月20日(土)18:00 – 20:00

なお、本展の開催にあわせて下記イベントを行います。奮ってご参加下さい。 【イベント詳細】 津田直トーク・イベント:新作「Grassland Tears」について 日時:2016年3月12日(土) 20:00 – 21:30 会場:IMA gallery(東京都港区六本木5-17-1 AXISビル3F) 入場料:1000円(要予約) 問い合わせ先:IMA CONCEPT STORE http://imaconceptstore.jp/担当:永井雅也 tel: 03-5572-7144  e-mail:ma.nagai@amana.jp

以下より展覧会情報をダウンロードしていただけます。(PDF ファイルサイズ:288KB)「Grassland Tears」Press Release

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