そろそろ家がどこだか分からなくなった夏

Tsuda Nao in Blog 2012.09.22

北欧から戻って一ヶ月半。
ブログもまともに書ける間もなく…だからはじめに旅の写真を挟んでおきます。
白夜の国から旅路のスナップをお楽しみ下さい。合間に仕事机などのカットも
入っているけれど、それも日々の記録からということでご容赦を。





















自分でスケジュールを組んでおきながら、7月の終わりは一週間で
コペンハーゲン、パリ、東京、京都なんていう週があって、さすがにハードワークだった。
けれど動き続けている限り、身体は進化しつつある気がする。
留まった時が油断できないけれど、走りながら場を探して小休憩できればまずはそれでよし。

帰国後は成田から直接京都へ向かったのだけど、
ラジオ出演にも個展会場にも無事に間に合った。
タカ・イシイギャラリー京都にて個展「REBORN」を見に来て下さった皆様、
本当にありがとうございました。
最終日はラジオを聴いてくれていた方々が集まって下さり、
いつものギャラリーの雰囲気とひと味違って、とても新鮮でした。
来られた方々が互いに出会ったばかりにも関わらず、
和やかに話されている姿を見て、ブータンの人々の暮らしと重ねて見ていました。

留守明けはたいてい仕事が立て込んでいる訳で、しばらく原稿書きに追われていた。
「PAPER SKY」と「TRANSIT」、「芸術新潮」はすでに発売しているので、
最近のフィールドワークや旅の様子を見て頂けると思う。
北欧の旅については今冬あたり幾つかの媒体でまとめて書きます。

京都の個展終了後、3日後にオープンした六本木での二人展
(書家・華雪×写真家・津田直)は今までの制作スタイルと
異なる試みで挑んだ作品だった。
そもそも華雪さんは「字を書くこと」を仕事にしている作家なので、
字が一人歩きしてしまう前に撮影をしようと思い、
字が書かれ「まだ濡れているとき」に撮影したものを作品化。
水が含まれたものには美が宿るというのが僕の美学の原点です。

会期中には華雪さんとトークイベントを二本行いましたが、
ワークショップ形式で皆さんと「日」の字(作品の主題としても用いた)
を書いた時は、個々の字がこんなにも違うものかと、なかなか面白い経験となりました。
まるで人の顔と同じくらい似ていても、それぞれが個性的だった。
僕らの世代はすでに「手書き」からかなり遠く離れた暮らしを送っているけれど、
「字を書くこと」で人はまだまだ素顔のままで生きることができるし、
等身大の自分に近づくことが叶う。




8月に入ってからも相変わらずの移動続きで、一週間として同じ場所に
留まっていたことがないままの日々を送っているけれど、日本に帰ってくると
主食が和食となりバランスが取りやすくなった。
身体が求めていた栄養素が戻ってきた感じ。
アシスタントのさおりちゃんは久し振りにたらふく食べられる白米に笑顔が隠せない様子。
そんな僕らは無理矢理にでも時間を作って、春から夏にかけてずっと頭の中で
鳴り響いていた音楽を生で聴きに行く。旅は締めがそれなりに大事なのだ。
七尾旅人、ユザーンは最高のミュージシャン。
展覧会ではスタジオ・ムンバイ展が記憶に残った。


最近は拠点が福岡と東京の二カ所になりつつある。
都内では8月20日から品川にあるCANON GALLERY Sにて
個展「Storm Last Night / Earth Rain House」を開催しているが、
いよいよ会期が残すところ二日となった。まだ見ていないという方は、
週明け月曜、火曜が最後となるので、是非ご高覧下さい。
一ヶ月に及ぶ会期中、9月8日には比較文学者で詩人の管啓次郎さんと
対談を交えたトークイベントを行った。
定員150名のところ当日は200名もの方々が来て下さって驚いた。
会場は満員となり一時間半のトークはあっという間だったが、
久し振りに管さんと楽しい話が出来て良かった。
終わった頃にはお互いにどうやら新たなスイッチが入ってしまったようで、
今後プロジェクトを一緒にやりますか?!と会話が弾んだ。
この続きはあらためて時期を見て、報告してゆきます。
尚、トーク当日のことは下記blogから少し読めます。

◎ 芸術新潮編集部ブログ
http://geishin.weblogs.jp/blog/2012/09/津田直さん-歩く力の秘密.html

◎ 管啓次郎ブログ
http://monpaysnatal.blogspot.jp/


最後に今後の活動のお知らせでNewsにあげられていないことなどを書いておきます。
次号「考える人」(新潮社刊)で管啓次郎さんが書かれているエッセーで
僕のことを書いてくれているそうです。発売日は10月4日だったと思います。
翌週には「TRANSIT」の企画で12日にトークイベント、
翌日13日には銀塩写真を残してゆこう!と写真家たちで声を上げている
ゼラチンシルバーセッション(六本木AXIS Galleryにて10月1日からはじまるグループ展)
関連でトークセッションに参加します。
詳細が決まり次第随時Newsにも載せてゆきます。
お楽しみに!

↑先週プロジェクトの為、栃木県と福島県を訪ねた。

森から展開してゆくこちらの活動は今秋お知らせできると思います。

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