摩耶山の麓から

Tsuda Nao in Blog 2010.12.31
2010年最後の一日を山の麓で過ごしている。
遠くの海は冬空を映し、ここから見える街は物静かにさえ思える。
育った神戸は暮らしている都会と違って、小さく過ごしやすい。
生活は必要なものをきちんと選び、永く馴染ませれば、どこに居ても心地よさを生む。
昨日は雪がちらついて、お茶に誘い出した恩師は道が凍る前に家路についた。
蕎麦を食べたあとのぜんざいが美味しく、からだが温まった。

ドイツ・フランクフルトで開催中の展覧会も今日が最終日。
今冬はドイツも寒波の影響で厳しい季節が到来しているようだ。
だが、展覧会は好評との知らせをもらった。現地の新聞が力を貸してくれている。
2005年の冬に発表した作品「漕」(Kogi)はまだ旅を終えていない。
大阪からはじまり滋賀、京都、ニューヨーク、パリ、東京、マイアミ、秋田
を経て現在はフランクフルトへ辿り着いた。
すでに5年が過ぎようとしているが、季節ごとにどこからか声が掛かる。
その度に、新たな船着き場で、展示空間を作ってきた。

又、今年は新作「Storm Last Night」を写真集にて纏める好機を頂いた。
年明けからは各地にてトークイベントも更にはじまってゆくと思う。
2011年も写真と言葉の仕事に励むつもりだ。

そして新たな旅に向かう。
未だ見ぬ土地をひたすら目指す。

今年出会ったすべての友へ感謝の気持ちを持って、2010年を綴じたいと思う。
皆様、来る2011年もどうぞよろしくお願いします。

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