attack

Tsuda Nao in Blog 2010.03.15
この度、芸術選奨文部科学大臣新人賞を頂くことになった。
受賞の理由となったのは、資生堂にて発表した「SMOKE LINE」、
一宮市三岸節子記念美術館にて発表した「果てのレラ」、
その各個展とのことだ。

この場を借りて心から日々お世話になっているhiromiyoshiiの
方々をはじめ資生堂の個展開催へ向けて多大なる力を下さった
資生堂の皆様、一宮市でお世話となった美術館の皆様、
また写真集やカタログをデザインして下さったschtuccoの皆様、
名古屋の湯浅さん、旅先で深夜まで助けてくれた通訳の沙希ちゃん、
詩人のOmar、Rachid、Odjii、Khad、作家の池澤夏樹さん、美術家の森村泰昌さん、
そして作品制作においていつでも同じ道程を歩んで下さっている焼師の皆様、
難しい額装をいつでも快く仕上げて下さっている職人の皆様、
そして個展へ足を運んで下ったお一人お一人、
遠くからでもいつも声を送ってくれている友人達へ、家族へ、感謝の気持ちで一杯だ。
「ありがとう。」

発表当日の13日は、一晩とても良い夢をみさせてもらった。

何かのインタビューなどで既にご存知の方もいると思うが、
僕は10歳くらいの時に学校をドロップアウトしているから、
いわゆる義務教育というものを受けずに育った。
だから中学も高校も通っていない。
その間「社会」とは何なのか、自分で日々問いながら生きてきた。
そして8年が過ぎる頃、再び学校へ通うことにした。
大学で写真を学ぶ為だった。
そんな僕が、こうして国から賞を頂くことになるとは、誰も考えなかっただろうし、
今だって良いのかとさえ思う。
しかし有り難いことなだけに今年も恥じないシゴトを見せてゆくつもりだ。
だが、夢は一晩くらいにして仕舞っておこう。
消えはしないから。
生きていることとは、到達ではない。
すべては進化と共にあり、attackだ。

かつて、蟷螂の斧と思われていた僕がここにこうして立っていられる今日、
恩師の井上氏へこの賞を捧げたい。




*蟷螂の斧(とうろうのおの):カマキリが前足を上げて大きな車に
立ち向かう意から、力の弱い者が身の程を知らずに強い敵に立ち向かう、
はかない、また無謀な抵抗のたとえ。(旺文社国語辞典より)

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